「すずめの戸締まり」は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく17歳の少女・鈴芽(すずめ)の成長を描いた冒険物語です。
この作品は、2022年に公開された日本のアニメーション映画であり、監督は世界的ヒット作品である「君の名は。」で知られる新海誠監督です。評価は国内外で高く、第46回日本アカデミー賞ではアニメーション作品賞を受賞し、2024年には地上波放送やNetflixなどで配信もされました。
そんなすずめの戸締りに登場する「ダイジン」というキャラクターは猫の姿であり、作中でのかわいい言動によって大勢の人の注目を集めました。
しかし、ダイジンについて作中で多くは語られていないため、ダイジンの由来や正体について疑問を抱いた人も多いのではないでしょうか?
この記事ではダイジンの由来や正体について実際に見た感想を踏まえながら紹介していきます。
ダイジンの由来や正体って何だろう?
気になるんだよね…。
ダイジンの正体について、私が実際に見た感想を踏まえながら紹介していくね!
この記事では
- ダイジンの由来や正体は人間?
- すずめの戸締まりを実際に見た感想
について書かれています!
一部ネタバレを含みます!ご了承ください。
※記事の内容は記事公開時点のものです。
ダイジンの由来や正体は人間?
結論から言いますとダイジンの正体について作中や後日談で明かされておらず、正確な情報はありません。
そこで、ダイジンの正体について作中の言動を元に考察していきます。
ダイジンというキャラクターについて簡単に説明すると、地震を封じる要石(かなめいし)です。
作中では日本には重要な要石が東西に1つずつあり、そのうちの西の要石がダイジンでした。
しかし何も知らない鈴芽が要石(ダイジン)を引き抜いたことによって、石から猫の姿となり逃げ去りました。
ダイジンは草太を椅子の姿に変えるなどの不思議な能力を使うことができ、話すことができます。性格は気まぐれ・無邪気で、子猫っぽい印象でした。
ダイジンの由来は?
ダイジンの由来について、作中では猫の姿をしたダイジンの画像がSNSに投稿され、「白いおひげが昔の大臣みたい」と話題となり拡散しました。これが名前の由来です。
また、映画のパンフレットでは「大臣」と「大神」の二つの意味が込められていると説明されています。
- 大臣:力が強く大事な役割を担っているところ
- 大神:人間の力を超えた偉大な存在・神である
ダイジンは西の要石という重要な役割を担い、地震を封印することで人々の生活を守ってきた守り神のような存在であることから、「大臣」と「大神」の言葉にぴったり当てはまっていると思います。
ダイジンの正体は人間?
ダイジンの正体について作中の言動を元に考察していきます。
まず、作中では草太(人間)がダイジンによって椅子に姿を変えられ、のちに要石となりました。それに対してダイジンは猫の姿から要石となりました。ダイジンは何者かによって猫の姿に変えられた、または自ら変身したと仮定すると、要石とは元人間の可能性があると個人的に考えました。
ダイジン: ? → 猫 → 要石
つまり、ダイジンは元人間の可能性があるということです。
ダイジンの正体は鈴芽の父親?
個人的にはダイジンの正体は鈴芽の父親の可能性があると考えています。
作品を観た後にまーが思ったことは「鈴芽の父親はどんな人なの?」という疑問です。母親については多くの描写が登場するのに対し、父親については全くありませんでした。鈴芽は母親が地震で命を落とした後、叔母に引取られ育てられました。母親と死別しているにもかかわらず、父親の話が全くないことに違和感を感じました。
そこで閃いたのがダイジンの正体は鈴芽の父親説です。そのように考えた理由を3つ紹介します。
1つ目は物語序盤に、ダイジンが鈴芽の用意したご飯を食べた後のセリフです。
「鈴芽 優しい 好き。おまえ(草太) 邪魔。」
これはダイジンが要石であった自信を解放し、ご飯を用意してくれた鈴芽に対しては恩義があること、そして自信をまた要石に戻そうとする草太に対して敵視している表れであると受け取ることもできます。
しかし個人的には可愛い娘のことを愛し、彼氏ポジションになりうる草太のことを嫌う、年頃の娘を持つ父親のように感じました。
2つ目は鈴芽が災いの元である「扉」を閉めることができたことです。
本来、扉を閉めるのは「閉じ師」と呼ばれる人の仕事であり、草太が閉じ師の家系の末裔です。また閉じ師には才能の有り無しがあることを新海監督がSNSで述べていることから、血筋も関係があると考えられます。
#すずめの質問箱📮
【Q】なぜ草太さんは閉じ師の仕事をしつつ教師になろうと思ったんですか?また何の先生ですか? 個人的に草太さんはルミさんのところで双子ちゃんと遊んでいるところを見て、小学校の先生っぽいなと思っています!… pic.twitter.com/fAwZC2FJky— 映画『すずめの戸締まり』公式 (@suzume_tojimari) April 5, 2024
しかし、閉じ師の家系は1つだけなのでしょうか。今でこそ新幹線や飛行機で日本中を短時間で移動できますが、大昔はそうはいきません。そして、東西に2か所重要な要石があることから草太の家系とは別に1つ以上閉じ師の家系があっても不思議ではありません。
そこで有力なのが実際に扉を閉めることのできた鈴芽の家系です。本来閉じ師の家系にしか認識することのできない災いの元凶の「ミミズ」を鈴芽は認識することができました。しかし鈴芽の叔母(母親の妹)は認識できなかったことから、鈴芽の父親の家系が閉じ師である可能性があります。
3つ目はダイジンが一貫して鈴芽を否定せず、導き、サポートしていたことです。
ダイジンは「ミミズ」が出てくる扉の場所に鈴芽を導き、案内をしていました。また、物語後半で草太が鈴芽のそばを離れている間は常に寄り添い、行動を共にしました。
またダイジンは物語終盤に鈴芽が自らが要石となることで草太を助けようとした際に、せっかく自由になったにもかかわらず再び要石となり鈴芽を助けました。
ダイジンが鈴芽の進む道を示し、命をかけて助ける姿に私は父親の姿を感じました。
鈴芽の父親が閉じ師かつダイジンの場合、草太のように全国を飛び回って扉を閉める旅に出ていた可能性があります。家にほとんどいないことから鈴芽にとって父親の面影はなく、作中でも父親について語られていないとすると納得ができます。
ダイジンの言動に父親のような姿を感じました!
すずめの戸締まりを実際に見た感想
実際に見た感想は、映像が綺麗で音楽も素敵な作品でした!
個人的にはストーリー展開が速いため理解するのが難しいところがありましたが、映像や音楽がとても綺麗で迫力があり、総合的には良かったです。
個人的に心に残ったエピソードは、鈴芽とおばさんがお互いに言い合うシーンです。鈴芽とおばさんが心にしまっていた、言うつもりのなかった不満を言ってしまいます。
しかし、お互いに言い過ぎたことに気付いた後は言い訳するのではなく、「それだけじゃない」という言葉でお互いを理解し合うことで仲直りしました。
このエピソードから2人が良い関係だったことがとても伝わり、感動しました。
映像が綺麗で音楽も素敵な作品ですね!
まとめ
結論から言いますとダイジンの正体について作中や後日談で明かされておらず、正確な情報はありません。
そこで、ダイジンの正体について作中の言動を元に考察した結果、ダイジンは元人間の可能性があり、個人的には鈴芽の父親の可能性があるという結論になりました。
実際に見た感想はストーリー展開が速いため理解するのが難しいところがありましたが、映像や音楽がとても綺麗で迫力があり、総合的には良かったです。
「すずめの戸締まり」のダイジンの正体は鈴芽の父親の可能性があると思います!
コメント
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